2019年度 活動報告

算数や国語の勉強も大事! 自分や柏崎の未来のことも大事!
~「将来、柏崎で働きたい!」と回答した子どもの割合は91.0%~

特に20歳代の若者たちが柏崎で働かないで他の市や県へ出ていってしまう人が多くなっています。そして、この対策の実施は喫緊の課題です。その一つとして、子ども達が、基礎基本を重視した各教科の学びを大切にした上で、生まれ育った柏崎での生き方を問い続ける体験も必要だと考えました。

その中で、この「お仕事体験塾」は単なる仕事の体験ではありません。「柏崎ではたらく大人の思いに触れ、未来の柏崎を創ろう」という目的で行っています。
報告書前半に記載した、各ブースのコメントと子どもの思いに触れると、大人も子どもも「柏崎で働くっていいことだよ!」と考えていることがわかります。
参加した小学生だけでなく、多くの教員、市民・高校生ボランティア、主旨を理解しながら独自に体験を工夫してくださった事業所の方々を含め、大きな力となって「柏崎の未来」を創っていくことにつながることを願っています。

 

2019年度新たな取組

● 中、高、大学生ボランティアと出店事業所の交流会

これまでお仕事体験塾は、小学生に働くことの意識を高め、将来の柏崎を担う人材育成に寄与してきた。2019年度、新たな取組として「お仕事体験塾」終了後に「中、高、大学生ボランティアと出店事業者との交流会」を開催した。中、高、大学生が勤労観、職業観について直接事業所の方から聞く機会となり有意義な取組となった。
交流会で学生ボランティアから「仕事で大切にしていることはどんなことですか。」の質問に、花屋は「お客さんへの笑顔です。ただお花を買う人への笑顔だけでなく贈られる人が笑顔になってもらえるコミュニケーションを大切にしています。」の回答に、生徒学生は働くことの新たな視点を獲得する機会となった。
小学生の取組から、中、高、大学生と途切れのない人材育成へと一歩前進できた。

● 障がいがある児童の体験支援
これまで障がいがある小学生が体験することが難しい場合があった。2019年度、障がいの状況に応じて体験可能なブースへ実行委員会が引率して体験できる取組をスタートした。
2019年度は参加者が少数であったが、車椅子で仕事を体験する児童もいて今後充実していきたい。出店事業所にとっても、障がいの状況に応じて就業の可能性を知る機会となった。